図1●「常時安全セキュリティ24プラス」の概要。@niftyセキュリティセンターでのウイルススキャンや安全評価機能にシマンテックの技術を採用した
図1●「常時安全セキュリティ24プラス」の概要。@niftyセキュリティセンターでのウイルススキャンや安全評価機能にシマンテックの技術を採用した
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写真●PCに加えてタブレット機器やゲーム機器も保護対象に。専用アダプター(右下)に無線LAN接続して使う
写真●PCに加えてタブレット機器やゲーム機器も保護対象に。専用アダプター(右下)に無線LAN接続して使う
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図2●不正サイトへの接続を遮断した際に表示される画面
図2●不正サイトへの接続を遮断した際に表示される画面
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 シマンテックは2015年3月10日、通信事業者と連携してインターネット接続端末をウイルスや不正サイトから保護するサービスの事例について、都内で説明会を開催した。PCに限らずあらゆる機器がインターネットにつながるIoT(Internet of Things)時代を想定したものという。

 今回紹介したのは、ニフティが2015年2月3日に始めたサービス「常時安全セキュリティ24プラス」(図1)。

 ユーザーは、ニフティが提供する専用LANアダプターを経由してインターネットに接続することで、ウイルスのダウンロード阻止や、フィッシングサイトなど不正サイトの遮断といったセキュリティサービスを受けられる。PCに加えてスマートフォン、タブレット端末、ゲーム機、ネットワーク家電など、同アダプターに接続する全ての機器が保護の対象になる(写真)。

 専用アダプター経由の通信はすべて、VPN通信でニフティのセンターを経由する。ここでシマンテックの脅威検知技術「DeepSight」で通信を解析し、ウイルスのダウンロードや不正サイトへの接続を検知して通信を遮断する(図2)。DeepSightを通信事業者が採用するのは、アジア太平洋地域では初めてという。

 ウイルス検知の対象はHTTP通信、SMTP通信、POP通信で、HTTPSなど暗号通信については対象外になる。ただし、端末がウイルスに感染した後、ウイルス制御用サーバーとの通信を捉えてウイルスを発見することはできるという。