2015年3月6日まで実施中の「Cloud Days Osaka/ビッグデータEXPO/スマートフォン&タブレット/Security/IoT Japan」で3月5日、「3社が語る、ビジネスを変える『IoTスタートアップ』の実際」と題したパネルディスカッションを開催した(写真1)。パネラーとして参加したのは、テラスカイ代表取締役社長の佐藤 秀哉氏(写真2)、ウフル CSOの田中 正道氏(写真3)、フレクト代表取締役の黒川 幸治氏(写真4)の3人。モデレータは、日経BPイノベーションICT研究所 主任研究員の井上 健太郎が努めた。
テラスカイ、ウフル、フレクトは、いずれもセールスフォース・ドットコムのパートナー企業である。テラスカイは、創業して10期目になるクラウドインテグレーター。「セールスフォースの認定技術者数は国内で一番多い。セールスフォースの導入実績は1600を超えており、これもおそらく日本で一番多い」(佐藤氏)。
ウフルは、「パブリッククラウドの導入が事業の根幹だが、力を入れている分野は、データサイエンス」(田中氏)という。「データサイエンスを駆使して、商品・サービス、マーケティング、ソーシャル、サポートという4つの分野についてユーザーに付加価値をもたらす支援を行っている。これを支えるのがCRMだが、これは9割方、セールスフォースを採用している」(同)。
フレクトは、セールスフォースのプラットフォームをベースとして、パブリッククラウドのインテグレーションを行っている。「主に、セールスフォースおよびHerokuの導入を手がけている。得意領域は、WebやモバイルといったBtoCテクノロジーとセールスフォースのインテグレーション。そこに我々の価値がある。昨今は、IoT分野にも注力している」(黒川氏)。
クラウドで短期間で構築して検証して横展開する
パネルの冒頭で、まず、3社が、IoTの最新の事例を紹介した。
テラスカイの佐藤氏は、「IoTをやりたい客は結構ある。ただ、まだ漠然としていて、構想を練っている段階の企業が多い」としたうえで、2つの事例を紹介した。