写真●米テラデータのハーマン・ウィマー共同社長
写真●米テラデータのハーマン・ウィマー共同社長
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 「2007年にNCRから分社して以来、当社の目指すべき企業像は変わらない。データ分析に関する技術とナレッジにより、顧客にとって最高のITプロバイダーであることだ。これを維持し、市場をリードする企業であり続けたい」。

 米テラデータのハーマン・ウィマー共同社長(写真)は2015年3月5日、日本テラデータのプライベートイベントTeradata Universe Tokyo 2015の会場で開かれた「2015年事業戦略発表記者会見」でこう語った。ウィマー氏が共同社長に就任したのは2月27日。今回が共同社長として初の記者会見となった。

 ウィマー共同社長は、米ガートナーの市場調査マジッククアドラントで「10年以上、市場のリーダーとして評価されている」と強調した。例えば、2015年の同調査では「Data Warehouse and Data Management Solutions for Analytics」部門でリーダーに位置付けられているという。

 業績については「2014年は売上高で3%増(為替影響を除く)と堅調。2015年も売上高3~5%増(同)を見込む」と確実に成長していることを訴えた。日本市場に対しては、「新規顧客を獲得できており、2015年は米国以外の他の地域よりも高成長を期待している」と語った。ただし、「ここ数年間は景気が悪かったこともあり、日本市場からの収益はやや停滞していた。データ統合などの重要性をもっとアピールし、顧客をより支援できる体制にすべきだったと反省している」と話した。

 この反省に基づき、日本テラデータは2014年後半から人材や組織強化を実施しているという。業種別の知識を有する「インダストリー・コンサルタント」や分析能力の高いコンサルタントを、海外人材を含めて増員。加えて、顧客向けの検証施設「ビッグデータ分析ラボ」を設立し、「顧客のデータ活用の支援体制を強化した」(日本テラデータの吉川 幸彦 代表取締役社長)。