2015年3月2日よりスペイン・バルセロナで開催中の「Mobile World Congress 2015」。無線通信分野では「5G」と並んで、免許不要帯をLTEで活用する「LAA(License Assisted Access)」、いわゆる「LTE-U」の展示が目立っている。

 2014年のMWCで米クアルコムがデモを展示していたように(関連記事:注目集めるLTE-Advancedの免許不要帯での活用、帯域不足の切り札になるか)、無線LANなどで利用する免許不要帯である5GHz帯などを、既存のライセンスバンドとキャリアアグリゲーションで組み合わせ、キャパシティーの向上用途に使う。携帯電話システムの標準化を進める3GPPにて、Release 13のアイテム「LAA(License Assisted Access)」として正式に標準化検討が進み始めており、世界の通信事業者の間で関心が高まっている。

 MWC2015の会場内では、米クアルコムやスウェーデンのエリクソン、フィンランドのノキアなどがLAA(LTE-U)のデモを展示。LAA(LTE-U)によるスループット改善効果などをアピールしていた(写真1、写真2)。

写真1●スウェーデンエリクソンが展示したLAA(LTE-U)のデモ
写真1●スウェーデンエリクソンが展示したLAA(LTE-U)のデモ
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写真2●米クアルコムが展示したLAA(LTE-U)のデモ
写真2●米クアルコムが展示したLAA(LTE-U)のデモ
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