画面●schoo上に設けられた特設ページ
画面●schoo上に設けられた特設ページ
[画像のクリックで拡大表示]

 スクーは2015年3月5日、早稲田大学、関西学院大学など全国の10大学と連携し、大学の授業をネット上で無料配信すると発表した。同社が運営する学習サービス「schoo」上に設けた特設サイトで、2015年3月7日から順次公開する(画面)。テーマは「仕事に活きる教養」で、ビジネスパーソンなどが普段触れられない教養分野の授業を公開することで、大学の学習を教養として仕事に生かしてもらうことを狙うという。

 参加するのは、関西学院大学、近畿大学、京都工芸繊維大学、京都造形芸術大学、高野山大学、聖学院大学、中央大学、東海大学、法政大学、早稲田大学の計10大学。それぞれの特色を生かした授業を公開する。早稲田大学政治学研究科ジャーナリズムコースによる「ジャーナリストの現在」、近畿大学の「教養のための原子力基礎論」、高野山大学の「世界遺産―高野山・平家物語を歩く」などをそろえる。2015年7月以降、熊本学園大学など九州の大学も参加予定。

 いずれの授業も生放送で公開する。授業中に教員に質問したり、他の生徒とやり取りをしたりすることも可能だ。生放送終了後は、録画動画を公開する。生放送も録画動画も無料で視聴できる。

 スクーは2014年に、東京大学や法政大学の授業の生放送に取り組んできた。1年で30本ほどの授業を公開した法政大学のキャリアデザイン学部では、AO入試にスクーの授業の視聴者からの応募があるなどの反響があったという。今後も、自校のアピールを狙う大学の授業を継続的に公開する計画だ。