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 アニメ「機動戦士ガンダム」に出てくるボール型ロボット「ハロ」。これにそっくりなBluetoothスピーカーをソニーモバイルコミュニケーションズが開発し、「Mobile World Congress 2015」(2015年3月2日~5日、スペイン バルセロナ)で展示した。

 ハロに似ているのは球形であり、耳の部分が可動式になっている点である。さらに、本体下部にホイールを持ち、これによって音楽に合わせて動くことができる。かつてソニーが投入した再生する音に応じて動作するスピーカー「Rolly」に近い(関連記事)。

 Rollyと異なるのは、Android搭載のスマートフォンの各種機能と連携動作が可能なこと。ユーザーが「OK Speaker」と語りかけるとコマンド待ち受け状態になる。スマートフォンに格納されている音楽の再生や天気予報、不在着信、メール/SNSの新着の通知を音声コマンドで受けることが可能だ。表示面の四方にタッチパネルを備えており、これをボタンとして使って操作可能である。

 このスピーカーが搭載するソフトウエアプラットフォームは、ソニーモバイル独自のもので、ソニーモバイルが開発したリストバンド型端末「SmartBand Talk」のシステムを流用したという。

 ハロに似たのは偶然で、「ユーザーにスピーカーとコミュニケーションを取ってもらうにはどうすれば良いかや音質などを考えた結果、この形や動きに行き着いた」(ソニーモバイル)という。サードパーティーによるアプリ開発環境については現時点では用意していないが、今後、提供する方向で検討中。アプリ開発環境では、スピーカーの動きをカスタマイズできるようにしたいとした。

 価格は299ユーロ程度を想定。2015年夏に日本国内での投入を予定している。