写真●マイナンバーが印字された源泉徴収票を出力
写真●マイナンバーが印字された源泉徴収票を出力
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 NTTコムウェアは2015年3月3日、従業員のマイナンバー管理を支援するクラウドサービス「マイナンバー管理ソリューション」を発表した。同社が運営する国内データセンターで従業員のマイナンバー情報を預かり、マイナンバーが記載された各種帳票の出力、保存期限の過ぎたマイナンバーの廃棄、マイナンバーの取り扱い履歴の管理などの機能を、ブラウザベースのWebアプリケーションとして提供する。

 同サービスの帳票出力機能では、従業員のマイナンバーと、企業の人事・給与システムのデータをひも付けて、マイナンバーが印字された源泉徴収票などを出力する(写真)。同社 エンタープライズビジネス事業本部 第四ビジネス部 営業部門 担当課長の池岡浩次氏は、「企業の既存の人事・給与システムなどから独立し、CSVやPDFでのデータ連携が可能。システム改修が不要のため低コストで導入できる」と説明する。

 利用企業は、従業員による本人確認の後で同サービスにマイナンバーを登録する。併せて、人事・給与システムから出力したファイルを同サービスに取り込むことで、マイナンバーが記載された各種帳票の出力が可能になる。帳票のフォーマットは50種類程度用意する。「20万人以上のNTTグループ社員の人事・給与データを扱ってきたノウハウを、同サービスに生かしている」(池岡氏)。

 サービス開始は、マイナンバーの通知が始まる2015年10月を予定する。池岡氏によれば、同サービスは他社へ提供すると同時に、NTTグループ内における従業員のマイナンバー管理にも利用していく計画とする。