米Qualcomm社は、「MWC(Mobile World Congress) 2015」(スペイン・バルセロナで3月2日~6日に開催)の会場で開いた報道機関向け発表会で、新たに開発した指紋認証技術「Qualcomm Snapdragon Sense ID 3D Fingerprint Technology」を紹介した(ニュースリリース)。超音波を使って、3次元的に指紋を認識する。
登壇した同社PresidentのDerek Aberle氏によれば、現在、スマートフォンに搭載されている静電容量式のタッチセンサーベースの技術に比べて、高精度に指紋を認識できるという。Snapdragon Sense ID 3D Fingerprint Technologyは、Qualcomm社の生体認識IC、カスタムセンサー技術、SecureMSMで管理されるアルゴリズムからなる。
今回の指紋認識技術は、まず、「Snapdragon 810 Processor」と「Snapdragon 425 Processor」と一緒に使えるようになる。2015年下期に同技術を搭載した端末が市場に登場する予定。なお、Qualcommは、今後、同技術をSnapdragon 400/600/800シリーズの全プロセッサーICと一緒に使えるようにする計画だ。