BlackBerryのWebサイト
BlackBerryのWebサイト
[画像のクリックで拡大表示]

 カナダBlackBerryは現地時間2015年3月1日、同社サービスの広範なモバイルプラットフォーム展開戦略について発表した。クロスプラットフォーム対応の新たな法人向けモバイルサービス「BlackBerry Experience Suite」を年内にリリースする。また、モバイルセキュリティ技術の統合に関して韓国Samsung Electronicsと提携を結んだ。

 BlackBerry Experience Suiteは、iOS、Android、Windowsを搭載したスマートフォンやタブレット端末にわたるセキュリティ保護、生産性向上、コミュニケーション管理を支援する各種ツールを用意する。「BlackBerry Productivity Suite」「BlackBerry Communication & Collaboration Suite」「BlackBerry Security Suite」の3スイートで構成され、単体の導入にも対応する。

 Productivity Suiteでは、さまざまなデバイスにおける業務および私用メッセージの管理、ドキュメントの編集が可能。電子メール、テキストメッセージ、「BlackBerry Messenger(BBM)」、ソーシャルアカウントの業務および私用メッセージを一元的に管理できる。

 Communication & Collaboration Suiteは、Wi-Fi音声通話やビデオチャットなどを介してスケジュールをリアルタイムかつ安全に共有できるようにする。

 Security Suiteは、個人および仕事関連の情報をマルウエアから保護する暗号化技術やプライバシー機能を提供する。業務メッセージと私用メッセージを切り離して管理する。

 また同社はBBMをアップデートし、新たに米Googleのウエアラブル端末用プラットフォーム「Android Wear」をサポートする。Android Wear搭載スマートウオッチでアラートの受信、メッセージの受信および返信(定型文)などが行える。さらにプライバシー設定ではiOS端末の指紋認証機能「Touch ID」をオプションに追加した。

 韓国Samsung Electronicsとの提携では、Samsungの指紋認証技術「KNOX」を搭載したデバイスに、BlackBerryの通信費管理機能「WorkLife by BlackBerry」と通信暗号化機能「SecuSUITE」を統合する。一方Samsungは法人向けサービス事業を通じて、BlackBerryのサービスを顧客に販売する。

[発表資料(1)]
[発表資料(2)]
[発表資料(3)]