グーグルは2015年2月25日、開発者向けイベント「Google for モバイルアプリ~Google と切り開くアプリ ビジネスの未来」を開催した。テーマの一つとなったのは、モバイルアプリの品質向上。「先進アプリ企業が語る品質重視のビジネス戦略と海外展開」と題したセッションでは、ミクシィの森田仁基代表取締役社長、メルカリの小泉文明取締役が登壇(写真1)。ミクシィのゲーム「モンスターストライク(モンスト)」と、メルカリのフリマアプリ「メルカリ」における品質向上の取り組みを明かした。両アプリに共通していたのは、公開以来、ユーザーインタフェース(UI)をシンプルにする方向に改良してきたという点だ。

写真1●メルカリの小泉文明取締役(右)とミクシィの森田仁基代表取締役社長(中央)。左は、モデレータを務めたグーグルの吉嗣浩隆氏
写真1●メルカリの小泉文明取締役(右)とミクシィの森田仁基代表取締役社長(中央)。左は、モデレータを務めたグーグルの吉嗣浩隆氏
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 モンスターストライクは公開当初、スマートフォン向けRPG(ロールプレイングゲーム)として標準的なUIを採用した。その後、ボタンの種類やサイズの変更などの細かな改良を重ねてきた(写真2)。表面から主要なボタンをなくしたこともある。既存ユーザーにとっては「ある種の改悪。だが、初心者が使いやすいことを重視し、必要な要素を再定義し直した」(森田氏、写真3)。結果として、現在の画面は初期のものよりもシンプルになっている。

写真2●モンスターストライクの画面の変遷。公開当初のもの(左)から、徐々に改良を加えていった
写真2●モンスターストライクの画面の変遷。公開当初のもの(左)から、徐々に改良を加えていった
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写真3●ミクシィの森田氏
写真3●ミクシィの森田氏
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