図1●システム概要図
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図2●エコレポのイメージ
図2●エコレポのイメージ
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 京阪電気鉄道および京阪電鉄不動産は2015年2月25日、ジュピターテレコム(J:COM)と協力し、エコなマションに向けた新しいシステムを「ザ・大阪レジデンス備後町」(京阪電気鉄道と京阪電鉄不動産が大阪市中央区で共同開発)に導入すると発表した。同システムの特徴は、ECHONET Lite規格に準拠する信号により、同規格の家電製品はもちろん、規格未対応の市販照明器具も制御できること。さらに同物件には、ガス給湯器の遠隔制御システムも併せて導入する。

 今回のシステムでは、ECHONET Lite規格に準拠し制御を行うことができる「照明用スイッチ制御器」を導入、同制御器を経由して照明のオン/オフを遠隔制御するシステムを構築した(図1)。従来ECHONET Liteで制御するには、対応照明器具やECHONET Lite制御アダプターが必要だった。このシステムによりECHONET Lite未対応の市販の照明器具でも、遠隔で制御することが可能となる。ECHONET Lite未対応の市販の照明器具を外出先より遠隔制御できるシステムは「国内初」という。

 また京阪電気鉄道、京阪電鉄不動産、J:COMの3社は、ECHONET Lite 規格に準拠する「HAアダプター」により、大阪ガスの給湯リモコンの遠隔制御を行うシステムを構築した。外出先からお風呂のお湯張りや床暖房を作動させ、帰宅後すぐの入浴や温かい部屋に帰宅することができる。また、床暖房の作動状況が確認できるため、消し忘れ時も外出先から停止させることができる。

 今回のシステムは、J:COMが2015年3月から導入を始めるエネルギー管理支援サービス「エコレポ」と連携することで、「電力の見える化」や「節電コンテンツの利用」などを実現する(図2)。また、家電制御端末を介し、外出先などでもスマートフォンやタブレットを用いて、照明・エアコン・給湯器などの遠隔操作を可能とする。

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