写真●米Twitter、Vine部門のJason Toff氏(左)とJason Mante氏
写真●米Twitter、Vine部門のJason Toff氏(左)とJason Mante氏
[画像のクリックで拡大表示]

 米Twitterが提供する動画共有サービス「Vine(バイン)」の運営メンバーは2015年2月24日、東京都内のTwitter Japanのオフィスで記者会見を開いた。Vineの幹部が日本で公の場に立つのは初めてだという。

 Vineはサービス準備中の2012年に買収され、2013年1月にTwitterの一部門としてサービスを開始した(関連記事:Twitter、6秒ビデオの投稿アプリをiPhone向けに公開)。iOS/Android/Windows Phone端末やWebサイトから利用できる。Vineは正方形の画面の中で6秒間の動画がループ再生される独特の仕様に特徴がある。サービス開始から2年がたった現在では、ユーザー数が約1億人、再生回数は毎日約15億ループに達しているという。

 Vine部門統率者(Head of Vine)のJason Toff氏(写真左)は、「日本では、直近3カ月でユーザー数が3倍になるという目ざましい成長をしている。Vineの世界展開を強化するうえでヒントを得るために、最初の訪問先として日本を選んだ」と述べた。日本で急成長している要因については、「おそらく、スマートフォンの浸透度や、動画をスムーズに投稿・再生できるモバイル通信ネットワークが作用している。だが、はっきりした理由は分からないので、これから日本で実際に調べたい」と語った。

長崎の動物園の動画が人気に

 カルチャー担当(Head of Culture)のJason Mante氏(写真右)は、Vineで共有されている特徴的な動画の具体例を10ほど挙げて解説した。日本発で世界的に多数再生されている動画もあるという。

 例えば、ザリガニを両手に持った男性が奇妙なダンスをしながら「ザリガリガリガリ……あー痛い痛い痛い」と日本語でしゃべる動画は「身体を張ったユーモアたっぷりの動画は、言語の壁を越えて米国でも受けている」と説明した。

 長崎バイオパーク(長崎県西海市、@Nagasaki_BIOPARK)で細い通路を小動物が行進する動画も挙げた。「かわいい動物の様子が日本以外でも人気を集めており、パークのVineをフォローする人が増えている」(Jason Mante氏)という。