ブラザー販売は2015年2月24日、会議サーバー機能をクラウド型(SaaS型)で提供するWeb会議システム「OmniJoin(オムニジョイン)」(画面1)をアップデートした。アップデートでは、画面を一新して使い勝手を高めたほか、マイクがOFFの時でも発言の意思表示を主催者側に伝えられる挙手機能を追加した。

画面1●OmniJoinの画面
画面1●OmniJoinの画面
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 OmniJoinは、会議サーバー機能をSaaS型で提供するWeb会議システムである。パソコン(Windows/Mac)やiOSデバイス(iPad/iPhone/iPod Touch)からWebアクセスを介して会議に参加する。会議端末には、プラグインを導入したWebブラウザー(Internet Explorer/Safari/Firefox/Chrome)やiOS向けの専用アプリケーション(OmniJoin)を利用する。

 資料共有などの操作性に注力している。例えば、会議映像のほかにOffice文書などを会議の参加者と共有できる。映像や資料共有の画面は、大きさや位置などを自由にレイアウトできる。使用中にクリック/ドラッグ操作によって特定映像だけを抜き出して別ウィンドウ表示にする、といったこともできる。

 会議の目的に応じて、参加者のマイク機能や資料共有の方法を切り替えて運用できる。プリセットで4種類のモードを備える。(1)「ミーティング」モードは、全員の映像とマイクがONで、資料の共有は取材者のみ。(2)「グループディスカッション」は、全員の映像とマイクがONで、資料の共有も可能。(3)「プレゼンテーション」は、主催者のみ映像とマイクがONで、資料の共有も可能。(4)「映像主体の会議」は、映像のみのレイアウトで開始し、全員の映像とマイクがONで、資料の共有も可能。

画面を一新、発言の意思を伝える挙手ボタンも新設

 今回のアップデートでは、ユーザーインタフェースを一新して使い勝手を高めた。例えば、会議室画面では、参加メンバーの表示機能を改善した。資料共有など各種の機能を選択しやすいようにメインメニューも改善した。また、資料共有時には、手書きによる書き込みに加えて、テキスト入力ができるようになった。

画面2●OmniJoinで追加した挙手ボタン
画面2●OmniJoinで追加した挙手ボタン
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 さらに、マイクOFFのままでも発言の意思表示を主催者側に伝えられるように、挙手ボタンを追加した(画面2)。セミナーや講演の目的でプレゼンテーションモードで使っている場合は雑音を防ぐためにマイク機能がOFFになるが、こうした場面でも挙手ボタンを押すことで発言の意思を伝えられるようになった。

 価格(税別)は、以下の通り。機能や画面解像度などに応じて「エコノミープラン」「ビジネスプラン」「ビジネスフレックスプラン」の3種類のプランを用意しており、それぞれ同時接続数に応じて3台、5台、10台のプランを用意している。ビジネスプランで同時接続数が10台のプランは「ビジネスプラン10」になる。

 価格の例として、(a)最安価の「エコノミープラン3」は、月額9600円または年額9万6000円。最大解像度は320×240ドット、同時開催できる会議は一つ。(b)「ビジネスプラン10」は、月額3万4800円または年額34万8000円。最大解像度は1280×720ドットで、同時開催できる会議は一つ。同時接続数は最大150台まで拡張可能。(c)「ビジネスフレックスプラン10」は、月額4万5000円または年額45万円。最大解像度は1920×1080ドットで、同時開催できる会議は五つ。同時接続数は最大150台まで拡張可能。