システムインテグレータは2015年2月24日、PostgreSQLのデータベース操作をGUI画面だけで実行できるツールの新版「SI Object Browser for Postgres 2.0」を発表した。新版では、PostgreSQL 9.4の新機能などPostgreSQL 9.0以降で強化された各種機能を利用できるようにしたほか、バイナリデータ編集画面などの独自機能を新規に追加した。PostgreSQL版の総販売代理店であるアシストが同日発売した。

 SI Object Browserは、RDBMS(リレーショナルデータベース管理システム)をGUIで操作/管理できるようにするツールである(関連記事)。SI Object BrowserからRDBMSに直接接続して、テーブルなどの各種オブジェクトを作成/編集したり、ストアードプロシージャを作成したり、SQLを実行したりできる。

 RDBMSの標準ツールよりも高機能である。数十万件のテストデータを自動作成する機能や、テーブル定義書などの各種ドキュメントを出力する機能を備える。SQLの入力補完機能も備えており、SQLの入力中にテーブルの一覧やSQLリファレンスを表示できる。

 今回は、PostgreSQL(およびPostgres Plus)向けのSI Object Browserをバージョンアップした。PostgreSQL 9.0以降で強化された情報活用向け機能であるマテリアライズド・ビューやパーティション表などを利用できるようにした。また、PostgreSQL 9.4(最新版)で利用できるALTER SYSTEMコマンドやCHECKオプション付き更新ビュー、集約関数なども利用できる。

 SI Object Browserには、今回のPostgreSQL(およびPostgres Plus)向け以外にも、各種RDBMS向けの製品がある。具体的には、Oracle Database向け、SQL Server向け、DB2(米IBM)向け、HiRDB(日立製作所)向け、Symfoware(富士通)向けを用意している。価格(税別)はすべてのRDBMS向けで共通であり、最小構成となる1クライアントライセンスは、ダウンロード版で4万3000円。