プラネックスコミュニケーションズは2015年2月23日、PoE(Power over Ethernet)給電機能を備えた16ポートのスイッチングハブ「SWE-0216G3」(写真)を発表した。同年3月2日に発売する。価格(税別)は5万4800円。PoEスイッチとしては、既存の8ポートモデル「SWE-0008F5」(4万円)の上位に当たる。

写真●SWE-0216G3の外観
写真●SWE-0216G3の外観
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 SWE-0216G3は、LANケーブルを介して電力を供給できるPoE機能を備えた16ポートのギガビットL2スイッチである。IP電話機、無線LANアクセスポイント、ネットワークカメラなどのPoE受電機器をつなぐ用途に適する。全16ポートでPoE給電が可能で、このうち6ポートは最大30Wを供給できるIEEE 802.3at(PoE+)に準拠している(残りの10ポートは最大15.4WのIEEE 802.3af)。ポートごとにPoEのオン/オフの設定ができる。

 スイッチ自身への電源供給は、着脱可能な電源ケーブルを介して行う。利用可能電源はAC100V-240V。電源を本体に内蔵しているため、ACアダプターを接続する必要がない。消費電力は最大198W。本体形状は高さ1Uの薄型で、標準添付のラックマウント金具を使って19インチラックに搭載できる。外形寸法は幅440×高さ44×奥行き250ミリメートルで、重さは約3.6キログラム。

 運用管理面では、Web管理画面を備える。VLANは、ポートごとに所属LANを分けるポートベースVLANと、IEEE 802.1Qタグを利用して所属LANを分けるタグVLANを利用できる。パケット監視用には、特定ポートの送受信内容をコピーするポートミラーリング機能を備える。複数のスイッチをカスケード接続する際には、複数のポートを束ねて通信速度を向上させるトランク接続ができる。

 QoS機能も備えており、個々のアプリケーションに対して優先順位のレベルを最大で4段階まで設定できる。また、LANの使用状況に合わせて消費電力を調整するEnergy Efficient Ethernet(EEE)規格に準拠した省電力機能も持つ。リンクダウン時やトラフィック量、ケーブル長などに応じて消費電力を自動で調整する。