静岡県と日本ユニシスは2015年2月23日、海外で県の魅力をアピールし訪日観光客を増やすため、2次元カラーコード「カメレオンコード」を印刷した扇子(写真)を配布する取り組みを始めると発表した。
富士山の写真とカラーコードを印刷した扇子を1000本用意。2015年度末(2016年3月末)までの間、県の海外駐在事務所や、県が参加する海外の観光展などを訪れた観光関係者に配布する。
カラーコードを専用アプリで読み取ると、「ライブカメラ富士山ビュー」「世界遺産富士山とことんガイド」など静岡県の観光関連Webサイトを閲覧できる。この閲覧動向データを分析、日本の実用工芸品として海外で人気の高い扇子が情報発信ツールになりうるかどうかを検証する。今後、「ICチップ付き扇子」「電子マネー付き扇子」など高度な機能を搭載した「スーパー扇子」の展開も検討する。
カメレオンコードはシフト(東京・新宿)の製品で、「QRコード」など白黒の2次元コードのように接写する必要がなく、スマートフォンなどのカメラをかざすだけで認識できるのが特徴である。今回は、扇子の折り目にまたがらないようコンパクトに印刷するためにカメレオンコードを採用した。