Googleのロシア語版Webサイト
Googleのロシア語版Webサイト
[画像のクリックで拡大表示]

 ロシアの独占禁止当局が米Googleに対する調査を開始したことを現地時間2015年2月20日に明らかにしたと、複数の海外メディア(米Wall Street Journal英Reuters)が報じた。ロシアの連邦反独占庁は、ロシアの検索エンジンYandexの苦情申請を審査した結果、調査することを決定したと説明している。

 Yandexは2月18日に、Googleがロシアの独占禁止法に違反しているかどうか調査するよう求める申請書を同庁に提出した。Yandexは、GoogleがAndroidの支配的地位を乱用し、競合の地図や検索サービスがAndroid端末で提供されるのを妨害していると主張している(関連記事:Yandexがロシア独占禁止当局にGoogleの調査を求める申し立て)。

 Googleはロシア当局の調査に関するコメントは拒否したが、「端末ベンダーは自由にアプリケーションを選択してインストールでき、消費者は常に端末上のアプリケーションを完全にコントロールできる」と述べた。

 独占禁止法に違反したと判断された場合、Googleは端末ベンダーとの契約を変更し、Yandexなど競合サービスの懸念を払拭する条件を追加することが義務づけられる可能性がある。

 GoogleのAndroid事業を巡っては、欧州連合(EU)の欧州委員会(EC)も調査を進めているとされ、GoogleがAndroidの支配的な市場シェアを利用して、他社サービスより優先的に自社サービスの利用を促しているか調べている。