エクシードは2015年2月19日、Windows Server 2003の運用代行サービス「Windows Server 2003延命サービス」()を発表、同日販売を開始した。このサービスを利用することで、サポート終了後もWindows Server 2003を使い続けられる。サーバー/OSの運用代行と、仮想パッチなどのセキュリティ製品によって、脆弱性を突く不正な攻撃からWindows Server 2003を守る。契約プランに応じて、2015年3月1日から順次提供を開始する。

図●Windows Server 2003延命サービスの概要(出典:エクシード)
図●Windows Server 2003延命サービスの概要(出典:エクシード)
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 Windows Server 2003延命サービスは、Windows Server 2003の延命を主な目的とした、Windows Server 2003環境の運用代行サービスである。ユーザー企業のWindows Server 2003環境をAmazon Web Services(AWS)の仮想サーバー環境に移行したうえで、エクシードがこれを運用する仕組み。

 契約プランに応じて、仮想パッチ(Virtual Patch)やウイルス対策などのセキュリティ機能、PCI DSSに準拠した高度な運用サービスも利用できる。これらは、サポート切れのOSが持つ脆弱性を突いた不正な攻撃に対して有効な手立てとなる。これらの上位プランを契約することで、よりWindows Server 2003を安全に延命できるようになる。

 契約プランは3種類あり、中位の「Plan S」以上で、仮想パッチ機能を利用できる。仮想パッチとは、OSの脆弱性対策パッチの代わりになる機能であり、OSやミドルウエアの脆弱性を突いた不正な攻撃から業務サーバーを守る。セキュリティパッチの適用が遅れる場合や、セキュリティパッチが提供されていない場合でも、これらの脆弱性を突く攻撃を検知してブロックする。

 価格(税別)は、以下の通り。

 (1)死活監視やバックアップ/リストアなどの基本的な運用サービスを提供する最安価プランの「Plan X」の場合、初期費用が5万円から。月額費用は、契約期間が1年未満の場合に月額5万円から、契約期間が2年以上の場合に月額4万円から、など。提供開始日は2015年3月1日。

 (2)仮想パッチ機能が使える「Plan S」の場合、初期費用が8万円から。月額費用は、契約期間が1年未満の場合に月額8万円から、契約期間が2年以上の場合に月額6万円から、など。提供開始日は2015年4月1日。

 (3)仮想パッチ機能に加えてウイルス対策機能が使え、PCI DSS準拠の運用サービスを受けられる最上位の「Plan D」の場合、初期費用が15万円から。月額費用は、契約期間が1年未満の場合に月額15万円から、契約期間が2年以上の場合に月額13万円から、など。提供開始日は2015年4月1日。

 Plan SとPlan Dで提供する仮想パッチ機能とウイルス対策機能には、いずれもトレンドマイクロのホスト型ファイアウォールソフト「Trend Micro Deep Security」(TMDS)を利用する。