写真●米Nutanix、ワールドワイドセールスおよび事業開発部門シニアバイスプレジデントのSudheesh Nair(スデーシュ・ナイアー)氏
写真●米Nutanix、ワールドワイドセールスおよび事業開発部門シニアバイスプレジデントのSudheesh Nair(スデーシュ・ナイアー)氏
[画像のクリックで拡大表示]

 分散ファイルシステムを採用してサーバーとストレージを同時にスケールアウトできるようにした仮想サーバー基盤「Virtual Computing Platform」(VCP)を手がけるニュータニックス・ジャパンは2015年2月18日、都内で説明会を開き、同社が3月に発表する予定の新製品について概要を説明した(写真)。PCI Express接続型の高速SSD規格であるNVM Express(NVMe)に準拠したSSDを搭載した製品を用意するほか、ストレージ専用ノードをラインアップに追加する。開発会社は、米Nutanix(ニュータニックス)。

 同社のVCPは、仮想サーバーを動作させる目的に特化した物理サーバー機である(関連記事:Nutanixがスケールアウト型の仮想サーバー基盤にオールSSDのハイエンド機)。最大の特徴は、外部接続ストレージを使わず、内蔵するローカルストレージ(SSD/HDD)を使って、複数のサーバーにまたがった分散ファイルシステムを構成すること。この仕組みにより、サーバーの台数を増やすスケールアウトによって、CPU性能とストレージ容量をともに拡張できる。製品は、サーバー仮想化ソフトの違いに応じて、VMware ESXi搭載機、KVM搭載機、Hyper-V搭載機を用意している。

 3月に発表/出荷を予定する新製品は大きく二つある。一つは、PCI Express接続でありながらSAS/SATA接続型のSSDと同じ2.5インチ型ドライブを採用して取り扱いを容易にした高速SSDであるNVMe SSDを搭載した製品。データ格納用のストレージ領域(SSD/HDD)はそのままに、新たにNVMe SSDを追加し、これをメインメモリー(DRAM)のスワップ領域として使う。

 もう一つの新製品は、ストレージ専用ノードである。仮想サーバーの実行基盤としては使うことができず、分散ストレージを増強する使い方に限られる。ストレージ専用ノードを追加することによって、サーバー仮想化ソフトのライセンスを追加することなくストレージだけを増強できるようになる。