写真1●MobileIron Content Security Service(CSS)の画面
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写真2●モバイルアイアン・ジャパン アジア太平洋・日本担当セールスバイスプレジデントの柳下幹生氏
写真2●モバイルアイアン・ジャパン アジア太平洋・日本担当セールスバイスプレジデントの柳下幹生氏
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 MDM(モバイルデバイス管理)などを手掛ける米モバイルアイアンの日本法人モバイルアイアン・ジャパンは2015年2月18日、パブリッククラウドのストレージサービス上の企業文書を保護する新製品「MobileIron Content Security Service(CSS)」を発表した(写真1)。2015年2月25日に出荷する。

 CSSはパブリッククラウドのストレージサービスである「Dropbox」などに対して、保存した企業文書の暗号化や、企業のセキュリティポリシーを適用するといった機能を持つ。同社アジア太平洋・日本担当セールスバイスプレジデントの柳下幹生氏は、「CSSにより個人が使い慣れたパブリッククラウドのストレージサービスを業務でも安全に利用できる」と話す(写真2)。

 企業の情報システム担当者はCSSを使うことで、特定のユーザーや部署に対して文書のアップロード、ダウンロード、編集、共有の可否といったセキュリティポリシーを設定できる。一定期間が経過すると文書を閲覧するためのキャッシュを自動削除する設定も可能だ。各文書に対してどのユーザーが閲覧、保存、編集などの操作をしたかのログも取れる。

 ユーザーはiOSやAndroidを搭載したモバイル端末から、同社のMCM(モバイルコンテンツ管理)アプリ「Docs@Work」を経由して、Dropboxなどに保存した文書にアクセスする。CSSの利用料は1ユーザーに対して1年間当たり48ドル(参考価格。日本円での利用料は未定)。

 なお、CSSを利用するには、MDMに加えてMCMやMAM(モバイルアプリケーション管理)という三つの機能を備え、同社がEMM(エンタープライズモビリティ管理)と呼ぶサービス「MobileIron EMMプラットフォーム」の導入が前提となる。