日本NCRは2015年2月18日、POS(販売時点情報管理)端末の新製品として、タブレット型パソコンのようなデザインと操作性を備えつつ、周辺機器を接続するためのI/Oポートを多数備えた製品「NCR RealPOS XR7」(写真)を発表した。2015年4月に出荷する。価格(税別)は、最小構成で55万円程度から。
NCR RealPOS XR7は、タブレット型パソコンのデザインと使い勝手を備えたPOS端末である。具体的には、タッチパネル付きディスプレイと一体化しているほか、ディスプレイと枠(ベゼル)に段差がないフラットデザインを採用した。ディスプレイサイズは15インチ(解像度は1024×768ドット)。
ディスプレイ一体型の本体は専用の台座に固定されており、垂直位置から110度まで傾けることができる。ディスプレイとは反対側にカスタマーディスプレイ(15インチまたは10インチ)を取り付けることもできる。台座を含めた本体サイズは、幅393×高さ339×奥行き298ミリメートル。
POS端末であるため、一般的なタブレット型パソコンでは備えていないI/Oポートを多数備える。USBポートは標準で12個で、内訳は組み込み機器専用の内部ポートが6ポート、外部接続用ポートが6ポートである。外部接続用USBポートは、12V供給のUSB 2.0が3ポート、24V供給のUSB 2.0が1ポート、USB 3.0が2ポートである。シリアルポート(RJ50)は電源供給が可能で、4ポート(標準で1ポート、オプションで3ポート追加)を備える。
組み込み周辺機器のオプションは4個あり、以下の通り。磁気カードリーダー(JIS-IIおよびISOトラック2対応)。生体(指紋)認証リーダー(DigitalPersona)。無線LANアダプター(IEEE802.11、Bluetooth機能付き)。画面組み込み型カメラ。
プリロードOS(工場出荷時にインストール済みで提供するOS)は、Windows 7 Professional、Windows Embedded POSReady 7、Windows Embedded POSReady 2009のいずれか。これとは別に、Windows Embedded 8.1 Industry Pro、Windows 8.1 Pro capable、SUSE Linux Enterprise for Point-of-Serviceの動作も保証する。