画面1●ドコモ・クラウドパッケージのメリット(NTTドコモの発表資料より)
画面1●ドコモ・クラウドパッケージのメリット(NTTドコモの発表資料より)
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 NTTドコモは2015年2月18日、企業システムにクラウドを安全に導入可能にするサービス「ドコモ・クラウドパッケージ」を2015年2月19日から提供すると発表した。セキュリティ関連ツールなどをノウハウとして提供するほか、コンサルティングサービスも用意する。まずは「AWS(アマゾン・ウェブ・サービス)」を対象としており、今後、他のクラウドサービスにも対応する予定。

 ドコモ・クラウドパッケージは、NTTドコモが「しゃべってコンシェル」などのサービスでAWSを活用する上で蓄積してきたノウハウを、他社に展開するものである(関連記事:クラウド利用する「しゃべってコンシェル」、ドコモの栄藤執行役員が構築背景を解説)。

 具体的には、クラウド利用の際に考慮すべき指針などを記した150ページの「クラウド開発ガイドライン」、AWS利用時に必要なセキュリティ要件を記載した「セキュリティデザインパターン」、「AWS CloudFormation」を用いて安全にサービスを展開(デプロイ)するためのテンプレート(サンプルスクリプト)である「セキュリティテンプレート」――という3ツールを提供する。これらを活用することにより、安全かつ迅速にクラウドを導入することが可能になるという(画面1)。

 これらのツールとは別に、クラウド導入のコンサルティングも実施する。SI事業者と協業し、クラウドを用いたシステム構築も請け負う。これらは、希望するユーザーのみに提供する。

 ツールは1年ごとのライセンス契約で提供し、料金(税別)は1年めが年額19万円、2年め以降が同10万円。コンサルティングの料金は従量課金制で、かかった時間によって変動する。

ドコモ・クラウドパッケージ