画面●不正アクセス被害を受けて閉鎖中の「世界女子カーリング選手権札幌大会」公式Webサイト
画面●不正アクセス被害を受けて閉鎖中の「世界女子カーリング選手権札幌大会」公式Webサイト
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 札幌市が運用する「JA全農 世界女子カーリング選手権札幌大会 2015」の公式Webサイトが不正アクセスによる改ざん被害に遭い、2015年2月16日から閉鎖していることが分かった(画面)。2月18日午後の時点で復旧のメドは立っていない。3月14日の開幕を前にして、情報提供に支障が生じる事態になっている。

 札幌市役所に置かれた大会組織委員会事務局の説明によれば、2月14日13時35分から不正アクセスが始まり、16日13時30分に改ざんが発生したという。同日15時に事務局職員が気づき、16時にサイトを閉鎖。改ざんされていた時間帯に一般利用者から55件のアクセスがあった。

 改ざんされたサイトでは、「チケット一般販売」をクリックすると本来はチケット価格などの詳細ページに遷移するはずが、無関係なファイルをダウンロードするダイアログメッセージが表示される状態になっていたという。ファイルの中身については現在調査中。事務局は、改ざんがあったとされる時間帯(2月16日13時30分~15時40分)にサイトを利用した人に対して、ウイルス対策ソフトなどによる診断を呼びかけている。

 事務局は現時点での調査結果について、「コンテンツ管理用データベースのログに不正アクセスの痕跡が残っていることが分かっている」と説明する。本来は事務局と業務委託先企業にアクセス元が限られるはずだが、ログを調べたところ、それ以外の第三者のIPアドレスからのアクセスが多数見つかったという。侵入の手口の詳細はまだ分かっていない。

札幌市の発表資料