中国Huawei Technologies(華為技術)は現地時間2015年2月16日、英国子会社(Huawei UK)の取締役会の非常勤会長に、元英British Petroleum(BP)最高経営責任者(CEO)のJohn Browne氏を指名したと発表した。

 また、英メディア大手UBMのHelen Alexander会長と、2011年~2014年にHuawei UK顧問委員会会長を務めたAndrew Cahn氏も、Huawei UKの社外取締役に就任する。米メディアの報道(Wall Street Journal)によると、Cahn氏は英国貿易投資総省の責任者を務めた経歴を持つ。

 これら社外取締役は、英国における同社業績の再検討や経営チームへの助言を担う。Huawei UKの取締役会は、これら3人に加え、Huawei輪番CEOで取締役副会長のKen Hu氏、Huawei上級副社長のChen Lifang氏、Huawei UKのCEOであるGordon Luo氏の計6人で構成される。

 Hu氏は「グローバル企業として、我々はガバナンスと経営に関する高度な基準の採用に努めている。今回の人事は当社がオープン性と透明性に注力していることを示す行動の1つであり、英国や世界との信頼ある関係構築に引き続き取り組む」と述べた。

 Huaweiは、中国当局の影響が及んでいるとの懸念などから、米国やオーストラリアで一部取引を禁じられている。しかし英国とは良好な関係を築いており、英BTやモバイルキャリアにネットワーク製品を供給している。2012年には英国に13億ポンドを投じ、500人を雇用する計画を発表。また今後3年で現地採用者を1500人に増やすとしている(英Financial Timesの報道)。

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