画面1●ASTERIA WARP 4.9の画面
画面1●ASTERIA WARP 4.9の画面
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 インフォテリアは2015年2月12日、システム連携ソフトの新版「ASTERIA WARP 4.9」(画面1)を発表した。2015年3月10日に出荷する。新版では、Amazon Web Services(AWS)連携アダプターやExcelファイル連携アダプターなど各種アダプターについて、機能強化や使い勝手の向上を図った。

 ASTERIA WARPは、異なるシステム同士をデータ連携させるためのEAIソフトである(関連記事:システム連携のASTERIA WARP新版、EC2やADを操作可能に)。各種のアダプターを介して業務ソフトやデータベースなどに接続し、これらのデータをルールに基づいて変換し、外部システムに引き渡す。ジョブフローを定義/実行するバッチスケジューラー機能も備えており、データ処理や外部プログラムの起動といったプロセスを条件に合わせて駆動できる。

 価格(税別)は、以下の通り。標準エディションの「Standard Edition」は、480万円。中断処理の再実行といった大規模システム向けの機能を備えた上位エディションの「Enterprise Edition」は、600万円。従量課金版の「サブスクリプション版」は、月額24万円。

Redshift連携やExcel罫線、tarアーカイブ対応などを追加

画面2●AWSアダプターを強化し、Amazon Redshiftに接続できるようにした
画面2●AWSアダプターを強化し、Amazon Redshiftに接続できるようにした
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 新版では、データソースに接続するための各種のアダプターを強化した。まず、AWS連携用のアダプターでは、新たにDWH(データウエアハウス)であるAmazon Redshiftに接続できるようにした(画面2)。さらに、S3接続画面など既存の各種画面を一新し、より直感的に使いやすく改良したとしている。AWSのAPIなどを意識することなく企業システムを構築できるという。

 新規のアダプターも用意した。サイボウズが開発/販売するPaaS型クラウドサービス「kintone」向けにアダプターを追加した。これを使うと、社内システムとkintoneとの間でデータを自動的に入出力できるようになる。これにより、社内システムのモバイル対応などを短期に実現できるようになる。

 Excelファイルとの間でデータを連携させるアダプターの改善では、データの内容に応じて罫線を使い分けられるようにした。Active Directoryアダプターの改善では、RecordJoin/RecordSort/RecordSQLなどの処理をできるようにした。細かい機能コンポーネントとしては、ファイルのアーカイブ形式であるTar形式を扱えるようにするTarFile/UntarFileコンポーネントや、画像のメタデータ形式であるExif情報を取得するExifGetコンポーネントを追加した。