クラウディアンは2015年2月12日、オブジェクト・ストレージ・ソフトウエアの新版である「CLOUDIAN HyperStore 5.1」を発表した。CLOUDIAN HyperStoreは、「Amazon S3」と互換性のあるAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)を備えたオブジェクトストレージで、新版では分散データ処理ソフト「Hadoop」に対応した。

 ユーザーはHadoopの標準ストレージである「HDFS」の代わりに、CLOUDIAN HyperStoreをHadoopのストレージとして利用できるようになる。クラウディアンはCLOUDIAN HyperStoreをHadoopに対応させるに当たって、Hadoopのディストリビューション(検証済みパッケージ)のベンダーである米ホートンワークス(Hortonworks)と検証を実施。CLOUDIAN HyperStoreを使用した場合でも、既存のHadoop用アプリケーションに問題が発生しないという認定を受けた。

 「Amazon Web Services(AWS)のユーザーは、Amazon S3に蓄積した大量の非構造化データを、AWSのHadoopサービスである『Amazon EMR』を使って処理している。S3互換のオブジェクトストレージであるCLOUDIAN HyperStoreがHadoopに対応することで、これと同じことがユーザー企業のオンプレミス環境でも実現可能になる」。クラウディアンの本橋信也COO(最高執行責任者)はCLOUDIAN HyperStoreがHadoopに対応した意義を、このように説明している。