中国Alibaba Group(阿里巴巴)は現地時間2015年2月9日、中国スマートフォンメーカーのMeizu Technology(魅族科技)に5億9000万ドルを出資することで両社が合意したと発表した。AlibabaはMeizuの少数株を取得する。

 両社は戦略および業務面で協力し、MeizuのハードウエアとAlibabaのモバイルOSとのいっそう密な統合を進める。Meizu製スマートフォンのエコシステム構築に向け、Alibabaは、EC、モバイルインターネット、モバイルOS、データ分析に関するリソースとサポートをMeizuに提供する。また、Alibabaのショッピングサイトで、Meizu製スマートフォンを販売する。

 Alibabaは独自のモバイルOS「YunOS」を2011年にリリースしたが、米Googleの「Android」が優勢の中国市場で、思うように普及が進んでいない。Alibabaは中国端末メーカーにYunOS採用を働きかけており、Meizuは昨年10月に同社初のYunOS搭載端末を発売した(PCWorldの情報)。

 Meizuは2003年創業のハードウエアベンダーで、2008年にスマートフォン市場に参入した。米Forbesによると、2014年12月の出荷台数は100万台、2015年1月は150万台と伸びており、2015年全体で2000万台の出荷を目指している。しかし中国スマートフォン市場におけるシェアはわずか1~2%にとどまる。

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