企業および著名人向けのオウンドメディア構築サービスを手がけるリボルバーは2015年2月6日、メディアビジネス事業への参入を発表。Webマガジン6媒体の提供を開始した。

 同社が手がけるメディアは3種類。リボルバーのブランドで公開し同社が企画したオリジナルの「セルフメディア」、運営提携企業と共同運営する「コラボレーティブメディア」、クライアントの要望に即した企業向けオウンドメディアである「スポンサードメディア」だ。

 同日公開した6媒体の概要は以下の通り。いずれも、2015年6月までに1000万PV/月と100万MAUを目指すという。

  1. “オトナのための情報発信”をうたう「dino network」(http://dino.network/
  2. バイク好きに向けた「LAWRENCE(ロレンス)」(http://lrnc.cc/
  3. “おひとりさま”時間を推奨する「Singles!!」(http://dino.singles/
  4. 読者モデル登録サイトのカワコレが運営するオウンドメディア「カワコレメディア」(http://media.kawa-colle.jp/
  5. 映画評論家 園田恵子氏が主幹をつとめる映画キュレーションメディア「シネフィル」(http://cinefil.tokyo/
  6. フォトマガジンの「スナップショット・トーキョー」(http://snapshot.tokyo/

 事業モデルは2つ。一つはネイディブアド(読者から見て、自然なコンテンツに見える広告)。これに関しては、6月までに提供準備を整える。もう一つはスポンサーを募るもので、メディアを公開する機能だけ提供する形態から、編集サービスまで提供する形態まで対応する。リボルバーに編集部を置き、総編集長を取締役でジャーナリストの林信行氏が務める。林氏は、dino networkとスナップショット・トーキョーの総主幹も担当する。

写真●メディア事業の説明会に登場した「カワコレメディア」執筆陣
写真●メディア事業の説明会に登場した「カワコレメディア」執筆陣
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 メディアは、一つのデザインでパソコン、タブレット、スマートフォンに対応する「レスポンシブデザイン」を採用。没入感を重視しており、「写真はサムネイルにせず大きく配置し、拡大表示と通常表示を行き来するケースをなくす」「ページ遷移をなくし、URLは変わるがユーザーはスクロールだけで記事を読み進められる」などの工夫を凝らしている。

 当日開催した説明会(写真)で、リボルバーの小川浩代表取締役CEOは、「最新のオウンドメディアは雑誌型。記事更新が頻繁で、モバイルで見るのを前提としている。それによりリピーターが生まれファンになり、固定客を作りやすくなる」とオウンドメディアのポイントを指摘した。林取締役はスナップショット・トーキョーについて、「スマホで閲覧できるし、バナーを並べて格好良い写真をきれいに見せられる。“なんだろう”と思うような写真をどんどん貼ってもらい、“1つの記事が1枚の写真プラスキャプションで20~30秒で読み終わる”を基本コンセプトとして、東京の今を見てもらいたい」と説明した。