米Twitterは現地時間2015年2月5日、2014年第4四半期の決算を発表した。売上高は4億7900万ドルで前年同期と比べ97%増加した。会計原則(GAAP)ベースの純損失は1億2500万ドル(希薄化後1株当たり損失は0.20ドル)で、前年同期の5億1100万ドル(同1.41ドル)から大きく縮小した。

 株式報酬関連の費用1億7700万ドルをはじめとする特別項目を除いた非GAAPベースでは、純利益7900万ドル(希薄化後1株当たり利益は0.12ドル)となる。前年同期の非GAAPベースの純利益は1000万ドル(同0.02ドル)だった。

 売上高の内訳は、広告収入が前年同期比97%増の4億3200万ドルで、その88%をモバイル広告が占めた。データライセンシング収入は同105%増の4700万ドルだった。米国外からの売上高は1億6400万ドルで同149%増加し、売上高全体の34%を占めた。

 平均月間アクティブユーザー(MAU)は2億8800万人で、前年同期から20%増加した。MAU全体のうちモバイルからのアクセスが約80%を占めた。MAUの伸び率は引き続き低下しており、第3四半期は23%増、第2四半期は24%増だった。

 タイムラインの閲覧数は1820億ビューで、前年同期と比べ23%増えた。1000タイムラインビュー当たりの広告売上高は2.37ドルで同60%増加した。

 アナリストらの予測は売上高が4億5300万ドル、特別項目を除いた1株当たり利益が0.06ドルだった。売上高、1株当たり利益ともに予測を上回ったものの、MAUはアナリスト予測の2億9200万人に届かなかった(米Wall Street Journalの情報)。

 同時に発表した2014年通年の決算は、売上高が14億300万ドルで前年比111%増加。GAAPベースの純損失は5億7800万ドル(希薄化1株あたり純損失は0.96ドル)で、非GAAPベースの場合、1億100万ドルの黒字(希薄化1株当たり利益は0.14ドル)となる。

 また同社は今後の見通しとして、2015年第1四半期の売上高を4億4000万~4億5000万ドル、2015年通年の売上高を23億~23億5000万ドルの範囲と予測している。Dick Costolo最高経営責任者(CEO)は、「現時点までの傾向から、第1四半期のユーザー増は2014年第1~第3四半期と同等のレベルになると確信する」と述べた。

 第4四半期のMAUがアナリスト予測を下回ったものの、Costolo CEOがユーザー成長率の回復を見込んでいることや、今後の見通しがアナリスト予測を上回ったことから、同社の株価は時間外取引で一時9%以上上昇した(英Financial Timesの報道)。

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