図1●災害発生時に家族間の安否確認や避難場所の検索・表示などの仕組みを提供する「家族防災ガード」機能
図1●災害発生時に家族間の安否確認や避難場所の検索・表示などの仕組みを提供する「家族防災ガード」機能
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図2●子供に利用させるアプリに制限をかけたり、利用時間を制限したりできる「チャイルドガード」機能
図2●子供に利用させるアプリに制限をかけたり、利用時間を制限したりできる「チャイルドガード」機能
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図3●紛失した端末にロックをかけたり初期化したりできる「プライバシーガード」機能
図3●紛失した端末にロックをかけたり初期化したりできる「プライバシーガード」機能
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 AXSEEDは2015年2月5日、安否確認や個人情報漏洩対策、アプリ利用制限などの機能を備えた家庭向けスマートフォン管理アプリ「まもるゾウ+」を公開した。Android版およびiOS版アプリを同時にリリース。Android版はGoogle Playから、iOS端末版はApp Storeからそれぞれダウンロードできる。「2015年秋口をメドに有料版の提供を予定している」(同社)という。それまではトライアル期間として全機能を無料で利用可能だ。

 具体的に、まもるゾウ+は(1)災害発生時に家族間の安否確認や避難場所の検索・表示などの仕組みを提供する「家族防災ガード」(図1)、(2)子供に利用させるアプリに制限をかけたり、利用時間を制限したりできる「チャイルドガード」(図2)、(3)紛失した端末にロックをかけたり初期化したりできる「プライバシーガード」(図3)---という3つの機能を搭載している(ただし、iOS版は家族防災ガードのみ搭載)。

 (1)の家族防災ガードは、災害発生時に電話発信が制限されている環境でも、インターネット経由でお互いの安否を確認可能。パスワードロック状態でもロック画面上で素早く安否を確認できる。また、全国約13万件の避難所および約5000件の広域避難所のデータを収録しており、検索やルート確認が可能。標高別に5段階に色分けして地図上に表示するため、海沿いの地域などでは津波を意識して避難場所を選ぶのに役立つという。

 (2)のチャイルドガードは、親や保護者が子供のスマートフォンに対して使用制限や遠隔操作を行うための機能である。「利用できるアプリの制限」「許可アプリの利用時間制限」「通話時間&発着信番号の設定」という3つの制限項目を用意している。

 これらを利用することで、子供に対して指定したアプリのみを指定した時間(時間帯および累積利用時間)だけ利用させるといった制限がかけられる。長時間の通話を禁止したり、知らない番号からの着信を防いだりすることも可能だ。「授業中や夜遅くまで使用をやめられない『スマホ依存』から子供を守るのに役立つ」(AXSEED)という。

 (3)のプライバシーガード機能では、スマートフォン端末を紛失した際に、家族のスマートフォンやPCから端末ロックや初期化を実行できる仕組みを提供する。これにより、端末に格納した電話帳データやクレジットカード情報などをはじめとする個人情報の漏洩防止に役立てられる。

 紛失した端末を探しやすくするための機能として、家族のスマートフォンやPCからの遠隔操作により、管理対象端末のスピーカーから大きな音を鳴らす機能や、位置情報を取得して地図上に表示する機能も備えている。