インフォ・ラウンジ合同会社と日本マイクロソフトは2015年2月5日、政府・自治体向けのオープンデータ活用支援事業で協働すると発表した。Microsoft Azure日本データセンターで稼働するインフォ・ラウンジのオープンデータ活用支援サービス「Datashelf」を、共同で拡販する。ソフトバンク・テクノロジーが同事業の販売パートナーとなり、ホームページ構築事業を合わせてDatashelfを政府・自治体向けに提供していく。

 自治体向けのオープンデータ活用支援事業の第1弾として、2社は、大阪市天王寺区が2月14日から配信する子育て支援スマートフォンアプリ「ぎゅっと!」(写真)に、Datashelfを提供した。

写真●子育て支援アプリ「ぎゅっと!」
写真●子育て支援アプリ「ぎゅっと!」
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 「ぎゅっと!」は、天王寺区が発信する子育て関連情報を、Datashelfでオープンデータのファイル形式に変換したうえでアプリ上に集約する。同アプリで、乳幼児健診や予防接種の日程、公立の幼稚園・保育園の情報、子育て教室などの日程などを受信することができる。居住地域の郵便番号と子供の生年月日を設定すると、地域と年齢に応じた情報のみをプッシュ通知する。そのほかに、予防接種の接種状況をリスト形式で管理し、次回はいつごろで何を接種すればいいのか把握できる「予防接種」機能も備える。iOS 7.1以上、Android 4.1以上に対応。2月14日から、App Store、Google Playで無料配信する。

 併せて天王寺区は、「ぎゅっと!」で利用するオープンデータを2月14日から順次一般公開する。これらのデータは、商用利用も含めて自由に使うことができる。