米Microsoftがカレンダーアプリケーションの米Sunrise Atelierを買収すると、複数の米メディア(ForbesPCWorldなど)が現地時間2015年2月4日に報じた。最初にこれを伝えた米TechCrunchによると、買収額は少なくとも1億ドルという。

 Sunriseは2012年創業の新興会社で、各種オンラインサービスのカレンダー機能や他社製アプリケーションを一元的に管理できるサービスを手がけている。「Microsoft Exchange」をはじめ米Googleの「Google Calendar」、米Appleの「iCloud」などに対応し、Android搭載デバイス、iPhoneとiPad、Mac向けに無料アプリケーションを提供しているほか、Webブラウザーからも利用可能。

 TechCrunchが得た情報では、Microsoftは買収後も独立したサービスとしてSunriseアプリケーションを提供しつつ、Sunriseの技術を自社の将来製品に利用する考えという。

 Microsoftは、昨年12月に買収したモバイル電子メールアプリケーション「Acompli」をベースに改良を図った「Outlook」アプリケーションを先週リリースしている。Acompliの統合やSunrise買収は、Officeを従来のデスクトップ向け製品ではなく、モバイル対応のサービスとして拡大するのに注力していることを示すものだと、メディアらは指摘している。