米Intelは現地時間2015年2月2日、通信機器向け半導体を手がけるドイツLantiqを買収することで、両社が最終合意したと発表した。当局などの承認を得て、90日以内に手続きを完了する予定。買収金額などの条件については明らかにしていない。

 Lantiqは、ドイツのミュンヘンに本社を置くファブレス半導体企業。2009年11月に、ドイツInfineon Technologiesの有線通信事業部を米Golden Gate Capitalが買収して設立した。ブロードバンド、次世代ネットワーク、デジタルホーム向けの半導体製品を提供しており、ブロードバンド通信関連の特許を2000件以上保有している。

 IntelはLantiqを獲得することによって、ケーブルレジデンシャルゲートウエイ以外の、DSL、光ファイバー、LTE、モノのインターネット(IoT)に向けた事業強化を図る。

 Intelの推計によれば、2018年には世界で8億世帯以上がブロードバンド接続を導入する。

 Intelは、IoTを成長戦略の1つに据えている。2014年第4四半期におけるIoT事業の売上高は5億9100万ドルで、前年同期比10%増加した。2014年通年では、前年比19%増の21億4200万ドルを創出した(関連記事)。

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