三菱東京UFJ銀行は2015年2月2日、米IBMが開発する人工知能(AI)を備えた質問応答システム「Watson」の活用で合意したと発表した。2015年度中にWatsonを使った新サービスを提供する考え。将来的には、Watsonとヒト型ロボットを連携させることで、新たな接客サービスを提供することも視野に入れている。

 まずは顧客からの問い合わせ対応や行員の営業支援に活用する。例えば、顧客からウェブサイトのチャット機能を使って質問があった場合にWatsonが回答し、Watsonが答えられないものだけをコールセンターなどにつなぐという具合だ。

 今後は、顧客の資産管理支援やコンプライアンスを含めた内部管理といった分野でもWatsonを適用できるかどうかを検討する。現在、IBMのWatsonチームが来日し、導入効果を検証したり、本格導入に向けたロードマップを策定したりしているという。三井住友銀行やみずほ銀行もWatsonの導入を進めている(関連記事:IBMのWatsonが実戦デビュー、三井住友銀行とみずほ銀行で年明けにも)。