ルクセンブルク経済通商省東京貿易投資事務所は、2015年1月30日、「ICT企業向け ルクセンブルク視察ツアー 2015」の参加希望企業向けの説明会を開催した。

 冒頭、駐日ルクセンブルク大公国特命全権大使のベアトリス・キッシュ氏が挨拶に立ち、ルクセンブルクとIT企業のかかわりや起業家への期待感などを紹介した。続いて登壇した同事務所エグゼクティブ・ディレクターの松野百合子氏は、「最大の課題は、ルクセンブルクの起業支援に関する知名度を上げること」としつつ、ルクセンブルクに拠点を置くメリットして「魅力の1つは透明性。特定の国や地域との偏ったつながりがないことから、周囲の市場に等距離で付き合える」「国内外の起業家に同じように事業機会がある」などと紹介した。

 同事務所は、ここ数年、日本企業を対象とした同国の視察ツアーを企画してきた(関連記事=ルクセンブルクから欧州市場を攻略へ、日本からベンチャー企業など12社が出展)。「ICT Spring Europe」と呼ばれるイベントの開催に合わせて同国を訪問、展示会出展やプレゼンテーションの機会を得るというプログラムを提供する。渡航費は参加企業負担だが、出展やプレゼンテーション機会は無償という内容である。

 2015年は、2回の訪問機会を用意した。同国でIT関連イベントが行われる5月と11月だ。これまでとの違いは、関係省庁や企業などへの訪問(スタディツアー)を中心とすること。前回までは、展示会の出展を中心に組んでいたが、出展前日のオプションとして用意したスタディツアーが好評だったことから、2015年からはスタディツアーを主行事とし、展示会出展についてはオプションとした。スタディーツアーでは、経済省や商業会議所、インキュベーション施設、民間のIT企業を訪問する予定である。

 ICT Spring Europe 2015の開催は、2015年5月19日と20日。申し込みの締切は同年3月31日となっている。