写真●Oracle Exadata Database Machine X5の外観
写真●Oracle Exadata Database Machine X5の外観
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 日本オラクルは2015年1月29日、データベースサーバー専用機の最新版で第6世代に当たる「Oracle Exadata Database Machine X5」を発表、同日出荷を開始した(写真)。同社によればプロセッサ性能が50%向上し、最大メモリー容量は50%増量した。同社副社長執行役員の三澤智光データベース事業統括は「第5世代の製品と同じ価格で、より高い性能を実現した」と話す。ハードウエアの参考価格は、2390万円(税別)から。

 新版では、フラッシュのみを搭載したオールフラッシュストレージを採用。1ラック当たりの最大容量は230Tバイトで、1秒当たり263Gバイトのデータ読み込みが可能だという。このほか、ストレージ構成をサーバー単位できめ細かく拡張できるようにした。従来までは、ハーフラックなど大きめの単位でしか拡張できなかった。

 インターコネクト技術として、第5世代はInfiniBandを採用していたが、今回新たに「InfiniBand Exafusion」を採用。「データベースが直接InfiniBandにアクセスする」(三澤執行役員)ため、OLTP(オンライントランザクション処理)を3倍高速化できたという。

 Oracle Exadata Database Machineは、データベース、OS、ハイパーバイザーなど、Oracle Databaseの実行に必要なハードウエアやミドルウエアを装備している。同社の専門スタッフが構成やテストなど済ませており、利用者は数日で導入できるとしている。