ソフトバンクBBは2015年1月30日、NTT東西のサービス卸を活用した光回線サービス「SoftBank 光」を3月1日に始めると発表した。2年契約の料金(自動更新ありプラン)は、戸建て向けが月5200円、集合住宅向けが月3800円(プロバイダーの料金を含む)。2月4日に予約の受け付けを開始する。

 ソフトバンクモバイルは、指定の固定通信サービスとのセット契約で携帯電話の料金を割り引く「スマート値引き」を同時に始める。家族の一人ひとりに割り引きを適用する仕組みとなっており、KDDIの「auスマートバリュー」に近い。ただし、「タブレット・ルーターセット(子回線)」「家族データシェア」「法人データシェア」「2台目データシェア」を適用中の回線は割り引きの対象外。つまり、家族や複数端末でパケットをシェアしている場合(一部、例外もあり)は適用されない。

 割引額は、新料金プラン「スマ放題」の「データ定額パック・標準」(毎月の通信量が5Gバイト)の場合が月1522円(当初2年間、3年目以降は月1008円)で、KDDIと同水準(写真1)。「データ定額パック・大容量」(毎月の通信容量が10G~30Gバイト)の場合は割引額が月2000円(同)と、KDDIを上回るように設定した。

写真1●ソフトバンクモバイルの「スマート値引き」の割引額
写真1●ソフトバンクモバイルの「スマート値引き」の割引額
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 対象の固定通信サービスはSoftBank 光のほか、「SoftBank Air」「Yahoo! BB ADSL」「ホワイトBB」など。SoftBank 光の場合は、「光BBユニット」「Wi-Fiマルチパック」「ホワイト光電話(基本プラン)」の3つのオプションへの加入が前提となる(SoftBank 光の単独契約の場合は加入しなくても構わない)。これらの料金は個別に契約すると月1924円だが、月500円で提供するという。このほか、「家族おトク割」や「複数回線割引」と併用の場合は割引額が大きいほうを適用など、様々な条件が付くため、注意したい。

 なお、SoftBank 光のオプションには上記のほか、「Yahoo! BB 基本サービス」「BBフォン」「バリューパック」「BBセキュリティ powered by Symantec Plus」「BBサポートワイドプラス」「とく放題(B)」がある(写真2)。

写真2●「SoftBank 光」で提供するオプションサービス
写真2●「SoftBank 光」で提供するオプションサービス
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 一方、グループ傘下のワイモバイルも、SoftBank 光とのセット契約でスマートフォンの月額料金(スマホプランS/M/L)を割り引く「光おトク割」を同時に始める。割引額は、スマートフォンの回線数が多くなるほど高くなり、戸建て向けの場合は4回線以上で月5200円、集合住宅向けの場合は3回線以上で月3800円とした(写真3)。ただし、「家族割引サービス」や「Wi-Fiセット割」とは併用できない。

写真3●ワイモバイルの「光おトク割」の値引き額
写真3●ワイモバイルの「光おトク割」の値引き額
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