WOWOWは2015年1月30日、「2014年度第3四半期決算発表会見」を開催した。代表取締役社長の和崎信哉氏は2014年度第4半期の施策の一つとして、2015年3月11日に運営チャンネルの一つである「WOWOWプライム」で、東日本大震災の関連番組をノンスクランブルで放送すると報告した。

 当日は、イタリアのロッシーニ歌劇場管弦楽団が東日本大震災の犠牲者に鎮魂を捧げ、被災者に希望を届ける京都でのコンサートを生中継で放送する。このほか被災地の家族の再生を描いた映画である「家路」などを放送する。

 和崎氏は会見で、「当社は東日本大震災の発生以来、震災という日本人全体が味わった苦しみに向き合い、エンターテインメントテレビ局ができることを様々な形で展開してきた」「関連番組をノンスクランブルで無料展開し、我々の想いを伝えたい」などと述べた。

 WOWOWの2014年度第3四半期の連結業績は、売上高が536億7200万円(前年同期比2.3%増)、営業利益は82億8300万円(同29.5%増)、経常利益は87億5500万円(同30.8%増)、純利益が56億6500万円(同36%増)だった。2014年度第3四半期末(2014年12月末)時点の累積加入件数は過去最高の277万5175件となった。

 上半期は「全米オープンテニス」や「連続ドラマW MOZU」などが新規加入を促進した。10月以降は、「楽天ジャパンオープンテニス」などのテニス中継の継続放送が解約抑制につながったほか、サザンオールスターズや矢沢永吉のライブなどが新規加入を牽引した。

 同社は「2014年度 加入計画」において、2014年度末の累積加入件数を271万8000件としている。和崎氏は、「現在のトレンドとしてはやや上振れする流れ」「計画達成に向けて全力を挙げる」とした。

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