セキュリティベンダーのネットエージェントは2015年1月30日、年末年始(2014年12月27日から2015年1月4日)に同社が観測した、P2Pファイル共有ソフトの利用者数(ノード数)を発表した。現在でもおよそ15万人が定期的に利用しているという。

 調査対象は、代表的なP2Pファイル共有ソフトの「Winny(ウィニー)」「Share(シェア)」「Perfect Dark(パーフェクトダーク)」。ネットエージェントでは独自のシステムでこれらのソフトの利用状況を継続的に観測している。今回発表したのは、2014年~2015年の年末年始における利用状況。

 利用者数が最も多かったのはWinnyで4万5000人程度を推移(図1)。Perfect Darkがわずかに下回る。Shareは3万人前後だった。ただし、これらの利用者全てが、常時利用しているわけではないという。「以前は毎日利用している人が多かったが、最近では『週末だけ』や『週1回』といった具合に、間隔を空けて定期的に利用している人の割合が増えている」(ネットエージェント)。

図1●2014年~2015年の年末年始におけるP2Pファイル共有ソフト利用者数の推移(ネットエージェントの発表資料から引用。以下同じ)
図1●2014年~2015年の年末年始におけるP2Pファイル共有ソフト利用者数の推移(ネットエージェントの発表資料から引用。以下同じ)
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 このため、1日のうちにわずかでも利用した人数を示す「1日当たりの利用者数」の合計は12万人程度だが、定期的に利用している人の合計は15万人前後だと同社では推測する。いまだに多くの人が利用しているが、利用者数は年々減少しているようだ(図2)。

図2●正月3が日におけるP2Pファイル共有ソフト平均利用者数の推移
図2●正月3が日におけるP2Pファイル共有ソフト平均利用者数の推移
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