インフォアジャパンは2015年1月29日、クラウドERP（統合基幹業務システム）「Infor CloudSuite Business」の提供を開始した。会計や人事、SCM（サプライチェーン管理）といった業務に必要な機能を備える。売上高100億～1000億円程度の中堅・中小企業や、日本企業の海外現地法人などを主要なターゲットにしている。利用料金は1ユーザー当たり月額約1万4000円（税別）。
Infor CloudSuite Businessはアマゾン・ウェブ・サービス（AWS）上で稼働するクラウド型のERPだ。会計、統合人事、サプライチェーンのほか、プロジェクト管理やCRM（顧客情報管理）、リアルタイム分析・レポート作成機能を提供する。会計では子会社の会計データを連結する機能、リアルタイム分析・レポート作成では経営層向けに意思決定に必要なデータ分析機能を用意したほか、監査用の法定帳票や地域別の帳票などが作成できるツールも付属する（画面）。
インフォアジャパンはAWS上で動作するクラウドERPを「Infor CloudSuite」ブランドで、2014年末から相次いで日本市場で提供している。今回のInfor CloudSuite Businessは、自動車部品業界向け、組み立て製造業向けに続く第3弾のサービスとなる。Infor CloudSuite Businessは、同社が以前からオンプレミス型のERPパッケージとして開発・販売している「Infor SyteLine」をベースに、クラウドERP向けに新たに機能を追加するなどしたもの。インフォアジャパンは、「2016年度（2015年5月～2016年4月）の売上高に占めるクラウド製品の割合を25％にしたい」（尾羽沢功社長）としている。
