写真●記者会見するEMCジャパンの大塚俊彦社長
写真●記者会見するEMCジャパンの大塚俊彦社長
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 EMCジャパンは2015年1月29日、都内で2015年の事業方針説明会を開催した。同社の大塚俊彦社長はビッグデータやアナリティクスについて、「議論の段階から実装の段階に移っている」という認識を示した。

 大塚社長は会見で、「プラットフォーム2.5」という新たな考え方を打ち出した(写真)。この考え方は、顧客がモバイルやクラウド、ビッグデータ、ソーシャルを軸にした「第3のプラットフォーム」に移行するための“つなぎ”という位置づけだ。

 顧客のプラットフォーム2.5への移行を支援するため、「ストレージ」と「垂直統合システム」、製品とサービスを組み合わせた「ソリューション」の3分野に注力する。強みであるストレージの提供にとどまらず、「企業の競争力を左右する新しいアプリケーションの創出を支援していく」(大塚社長)考えだ。

 例えば、IoT(モノのインターネット)については、ネット経由で収集した膨大な産業データを格納する「データレイク」の開発を加速する。それと並行して、国内で医療や石油・ガスといった業界別に、IoT関連の製品とサービスを組み合わせて提供する取り組みを強化する。