テクマトリックスは2015年1月28日、コンタクトセンターCRMシステム「FastHelp(ファストヘルプ)」シリーズの新版「FastHelp5」を2月17日に発売すると発表した。タッチパネル操作に最適化するなど、ユーザーインタフェースを刷新。「コールセンターのオペレータが長時間利用しても疲れない“やさしさ”を追求したユーザーインタフェース」(同社 CRMソリューション事業部の鈴木猛司事業部長)だという。オンプレミス型、SaaS型の2形態で提供する。

 FastHelpは、電話・メール・FAX・Web・SNSを経由してコンタクトセンターに集まる顧客情報と、コンタクト履歴を一元管理するCRMシステム。アウトバウンド(自動発信)機能、FAQなどの回答支援機能、周辺装置(CTI、通話録音装置など)との連携機能、トークスクリプト機能などを備える。

 新版では、ユーザーインタフェースを大きく変更した。オペレータの操作の流れにそって各操作画面がスライド表示される仕様を採用。各操作画面が常に全画面表示されるため、情報が見やすい。加えて、「スライド表示は、横フリックまたはクリック操作で1つ前の操作画面を参照できるため、思考の連続性が保たれ、オペレータが疲れにくい」(同社 CRMソリューション事業部 副事業部長 兼 CRMソリューション技術部 部長の岩本利純氏)とする。機能面では、コールセンター内チャット機能を追加したほかは、旧版から目新しい機能拡張はない。

 オンプレミス版およびSaaS版のクライアント環境は、OSはWindows 7以降、推奨ブラウザはInternet Explorer 9以降に対応。価格体系は旧版のFastHelp4から変更なく、オンプレミス版ライセンスの最小構成価格(同時利用ユーザー数5人)が180万円、SaaS版では1ユーザーあたり月額3万円(価格は税別)。クライアント環境は、オンプレミス版、SaaS版ともにOSはWindows 7以降、推奨ブラウザはInternet Explorer 9以降。

 FastHelp5の発売と同時に、FastHelpをベースとした製薬会社向けCRMシステム「FastHelp Pharmaceutical Edition」の新版も発売する。