米Amazon.comのクラウド事業Amazon Web Services（AWS）は現地時間2015年1月28日、法人向け電子メールおよびカレンダーサービス「Amazon WorkMail」（プレビュー版）を発表した。米Microsoftや米Googleが優勢の企業向け電子メールサービス市場でシェア奪取を狙う。
Amazon WorkMailは、現在使用しているクライアントアプリケーションやWebブラウザーからアクセスして、電子メールの送受信、連絡先情報の管理、カレンダーの共有などが行える。
既存のディレクトリーと統合でき、データの管理および保護に必要な企業向けセキュリティ機能を提供する。送信される全データを自動で暗号化し、すべての電子メールに対してスパムやマルウエアをチェックする。AWSのツールを利用することにより、暗号鍵の管理やモバイル端末のロックなどが行える。
クラウドベースで提供するため、短時間でアカウントを社内に配備でき、作成したメールボックスの分だけ月額利用料を支払えばよい。電子メールサーバーを購入あるいは契約したり、継続的なパッチ処理を行ったり、バックアップやアップグレードを実行したりする必要がない。
「Microsoft Outlook」に対応するほか、「Chrome」「Firefox」「Internet Explorer（IE）」といった主要なWebブラウザーから利用可能。Amazon.comの「Kindle Fire」「Fire Phone」デバイスをはじめ、米Appleの「iPhone」や「iPad」、Android搭載端末やWindows Phone搭載端末など「Exchange ActiveSync」プロトコルをサポートする端末から利用できる。
Amazon WorkMailは現在英語のみ対応している。利用料は1ユーザー当たり月額4ドル。1人につき50Gバイトのメールボックスが用意される。最大25ユーザーに対応した30日間無料のトライアルを試せる。
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