米Facebookは現地時間2015年1月28日、2014年第4四半期(10~12月)の決算を発表した。売上高は38億5100万ドルで、前年同期と比べ49%増加した。米国会計原則(GAAP)ベースの純利益は7億100万ドル(希薄化後1株当たり純利益は0.25ドル)で前年同期から34%増加。営業利益は同横ばいの11億3300万ドルだった。

 特別費用などを除いた非GAAPベースの場合、純利益は15億1800万ドル(希薄化後1株当たり利益は0.54ドル)、営業利益は22億1900万ドルとなる。

 収益の柱となっている広告売上高は35億9000万ドルで前年同期と比べ53%増加した。広告売上高全体に占めるモバイル向け広告の比率は約69%で、前年同期の約53%から拡大した。また決済システムや会費などによる売上高は同7%増の2億5700万ドルだった。

 2014年12月の日間アクティブユーザー数(DAU)は8億9000万人で1年前と比べ18%増加。モバイル経由のDAUは7億4500万人で同34%増加した。12月末時点の月間アクティブユーザー数(MAU)は同13%増の13億9000万人。モバイル経由のMAUは同26%増の11億9000万人。またモバイルのみのMAUは5億2600万人で、同78%増加した。

 米Wall Street Journalによると、これら決算内容は市場予測を上回ったものの、Facebookの株価は同日の時間外取引で約2%下落した。当期の原価および費用が、前年同期比87%増の27億2000万ドルと、急増していることから投資家の間で懸念が広がったという。このうち研究開発費は11億1100万ドルを計上しており、1年前の2.7倍に拡大したまた。売上高と利益の伸びも前の四半期から縮小しており、成長鈍化との見方も出ているという(関連記事:FacebookのQ3決算はモバイル好調で大幅な増収増益、経費も拡大)。

 同社が併せて発表した2014年通期の売上高は前年比58%増の124億7000万ドル。純利益は29億4000万ドル(希薄化後1株当たり純利益は1.10ドル)で、前年の15億ドル(同0.60ドル)から96%増加した。

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