U-NEXTは2015年1月28日、NTT東日本およびNTT西日本からの光回線卸「光コラボレーションモデル」の開始を受け、2月1日から同社ブランドの光回線サービス「U-NEXT光」の提供を開始すると発表した。同社が提供する格安モバイルデータ通信サービス「U-mobile」と組み合わせた「U-NEXT光 & スマホ コラボレーション」の提供も併せて開始する。家族割引も導入する。

 U-NEXT光は、NTT東日本およびNTT西日本が提供している「フレッツ光」のサービス卸を受けて提供する。このサービスに合わせて提供を開始したプロバイダサービス(ISP)である「U-Pa!」と組み合わせて利用することができる。

 戸建(3戸以下の建物)に住む場合、例えば「U-NEXT光ファミリー1G」(最大約1Gbps)プランの場合、月額利用料が4980円である。いわゆる2年割を適用すると、月額4200円となる。U-Pa!(ISP)ファミリータイプは月額980円である。2年割を適用すると月額780円である。この結果、両方合わせて月額4980円となる。集合住宅(4戸以上の建物)に住む場合、「U-NEXT光マンション1G」が同様に両方合わせて3910円となる。

 このサービスと、同社が提供する格安モバイルデータ通信サービス「U-mobile」を組み合わせたのが、「U-NEXT光 & スマホ コラボレーション」である。例えば、データ通信専用SIMカードプランが月額680円からあり、集合住宅に住む場合はセットで月額3810円(isp料金は含まず)から利用可能となる。

 家族が、複数のモバイル回線を束ねて契約した場合にさらに月額利用料を割り引いたプラン「スーパーファミリーバリュー」を用意する。「U-mobile」のLTE使い放題プランに家族で加入すると、セット料金として家族3人で1万円、2人でも8000円で利用できる(戸建ての場合はプラ1000円、いずれも通話料とISP料金は別)。

 さらに、スーパーファミリーバリューに契約すると、U-NEXTが提供する映画・ドラマの視聴などに利用できるU-NEXTポイントが毎月1000円分プレゼントされる。同社が提供するPPV作品の購入や電子書籍購入時に利用できる。

 U-NEXT代表取締役社長の宇野康秀氏は、「U-NEXT光 & スマホ コラボレーション」について、(1)通信料を高品質のまま削減、(2)工事不要でカンタン乗り換えできるサービスと紹介した。「NTT東西のフレッツ回線数は、1850万世帯と推定される」とし、こうした世帯が今回のサービスを工事不要で乗り換えられると強調した。

 今後1~2年の間に「U-NEXT光」で100万回線の契約獲得を目標とする方針を示した。同社がこれまで手がけてきたフレッツの取次ぎサービスとの関係については、「取次ぎサービスでは、インセンティブ収入を得る形となる。今回のモデルは自社サービスであり、卸価格と販売価格の差益が我々の収入となる。どちらを選ぶかは利用者次第だが、会社としてはなるべく自社サービスの回線数を最大化することが将来的な展望。この回線数が伸びれば、安定した利益が見込める構造になっていく」と述べた。

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