米Appleは現地時間2015年1月27日に2015会計年度第1四半期(2014年10~12月)の決算を発表し、過去最高額の売上高と純利益を報告した。昨年9月に新モデルを発売したスマートフォン「iPhone」が出荷台数と売上高ともに過去最高を記録した。

 10~12月の売上高は745億9900万ドルで前年同期比30%成長した。純利益は180億2400万ドルで同38%増加。希薄化後の1株当たり純利益は3.06ドルとなり同48%増加した。粗利益率は39.9%で、前年同期の37.9%から拡大した。

 地域別の売上高を見ると、米大陸が前年同期比23%増の305億6600万ドル。欧州が同20%増の172億1400万ドル。中国は161億4400万ドルで同70%急伸した。日本は同8%増の54億48万ドル。他のアジア太平洋地域は同33%増の52億2700万ドルだった。米国外からの売上高が総売上高に占める割合は65%となる。

 製品出荷台数は、iPhoneが7447万台で前年同期比46%増加。タブレット端末「iPad」は同18%減の2142万台にとどまった。「Mac」パソコンは同14%増の552万台だった。携帯型メディアプレーヤー「iPod」については個別のデータを出していない。

 iPhoneの売上高は511億8200万ドルにのぼり、前年同期を57%上回った。Appleはモデル別の売上を明らかにしていないが、平均販売価格が687ドルと前年同期より50ドル上昇していることから、5.5インチ型の新モデル「iPhone 6 Plus」の販売が好調であることがうかがえると英Financial Timesは指摘している。

 10~12月の業績に関するアナリストの予想平均は、売上高が677億ドル、1株当たり純利益が2.60ドル、iPhone販売台数が6650万台だった(米Wall Street Journal)。Apple製品の市場動向に詳しい台湾KGI SecuritiesのアナリストMing-Chi Kuo氏は、昨年11月の時点で、2014年10月~12月におけるiPhoneの販売台数を7150万台と見込んでいた(関連記事:Q4のiPhone販売台数は過去最高の7000万台超に、アナリストが予測)。

 Appleはまた、2015会計年度第2四半期(2015年1~3月)の見通しについても明らかにした。売上高を520億~550億ドルの範囲、粗利益率を38.5~39.5%の範囲と予測している。。

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