写真1●HipChatの利用イメージ
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写真2●アトラシアンの長沢智治テクニカルエバンジェリスト(左)と、大澤俊介マーケティングマネージャー
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 豪Atlassianの日本法人アトラシアンは2015年1月28日、企業向けチャットツール「HipChat」のオンプレミス(自社内のシステム環境)版である「HipChat Server」の提供を開始した(写真1)。従来のクラウド版に対して、企業内のファイアウォール内で利用できるため、セキュリティを確保しやすい。

 HipChatは社員同士で会話や議論ができる企業向けチャットツール。1対1や部署などのグループ単位でメッセージのやり取りをしたり、ビデオ会議をしたりできる。ファイルや画面共有機能なども備える。これまではクラウド版のみの提供だったが、セキュリティの問題を懸念する企業ユーザーからの要望を受け、オンプレミス版のHipChat Serverを追加した。

 アトラシアンの長沢智治テクニカルエバンジェリストはHipChat Serverの利点をこう語る(写真2)。「チャットの機能に絞っているため、他社の統合コミュニケーションツールよりもシンプルで使いやすく、利用料も安い。API(アプリケーション・プログラミング・インタフェース)を公開しており、自社システムと連携させるといったカスタマイズも可能だ」。

 HipChat Serverの利用料はユーザー単位になっている。1~10人までは特別価格で1年間の利用料は10ユーザー分で10ドル。11~25ユーザー分の1年間利用料は1800ドル、51~100ユーザー分の1年間利用料は6000ドルになる。

 対応するデバイスOSはWindows、Mac、Linux、iOS、Androidなどで、Webブラウザーからもアクセスできる。なお、iOSやAndroidを搭載するモバイルデバイスからのアクセスはVPN(仮想閉域網)に限定される。

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