写真●UNIVERGE Aspire UXの外観
写真●UNIVERGE Aspire UXの外観
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 NECとNECプラットフォームズは2015年1月23日、電話機500台規模までの中小規模事業所向けにIP電話の交換機機能をオールインワン型で提供するアプライアンス機器「UNIVERGE Aspire UX」(写真)の機能強化について発表した。内線をグループ化し、一つの内線番号で複数の端末を同時に鳴動させられるようにする。新機能を搭載したバージョンは2月4日に出荷する。

 UNIVERGE Aspire UXは、中小規模事業者向けの音声電話システム(関連記事:NECがワンボックス型のIP電話システムにプレゼンス/チャット機能を追加)。内線(IP電話)と外線(アナログ回線/デジタル回線)を利用可能で、複数拠点にまたがった内線網を構築するためのIPルーター機能を備える。IP電話機/ビデオ会議端末などの専用機のほか、ソフトフォン(携帯電話/PHS端末/パソコン)などをIP電話端末として使える。

 今回の機能強化では、内線をグループ化する新機能「ワンナンバーフォーキング」を搭載した()。これにより、一つの内線番号で複数の端末を同時に鳴動させられるようになった。メインで使用する端末(メイン内線)に最大7台の端末(メンバー内線)をグループ化して登録する。全256グループまで作成できる。

図●内線をグループ化する新機能「ワンナンバーフォーキング」の概要(出典:NEC/NECプラットフォームズ)
図●内線をグループ化する新機能「ワンナンバーフォーキング」の概要(出典:NEC/NECプラットフォームズ)
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 今回、社内のIP電話システム(SIPサーバー)に社外からアクセスできるようにするSaaS型のSIPゲートウエイサービス「UNIVERGE どこでも内線サービス」(関連記事:スマホからインターネット経由で内線電話を使う、NECがSIP中継をクラウドサービスで提供)を、UNIVERGE Aspire UXでも利用できるようにした。同サービスを使うと、スマートフォンとインターネットを通じて社内の内線電話を使えるようになる。どこでも内線サービスへの対応内容として、圏外判定などを適切に行えるように改修した。