位置情報表示アプリの画面イメージ
位置情報表示アプリの画面イメージ
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 愛媛CATVとテレビ松本ケーブルビジョンはそれぞれ、ジャパンケーブルキャストと共同でコミュニティチャンネルにおけるハイブリッドキャストを活用した情報配信の実証実験を開始した。いずれも、ハイブリッドキャスト対応のSTBをモニターに配布して実施する。

 愛媛CATVの実証実験は2015年1月20日に始まった。ジャパンケーブルキャストが開発した位置情報表示アプリとVODアプリを提供する。位置情報表示アプリでは、ケーブルテレビ局のロケ車にGPSを搭載し、テレビの画面からロケ車の位置を走行履歴も含めてリアルタイムで自宅のテレビを使って地上で確認できるようにした。

 今回は実証実験ということもあり、ロケ車の位置確認に使ったが、バスなどの公共交通機関やごみ収集車などの位置確認といった応用も考えられる。あるいは高齢者や子供の見守りといった展開も期待できるという。

 もう一つのVODアプリは、コミュニティチャンネルのデータ放送と、VOD画面をシームレスにつなぐアプリである。これまで愛媛CATVのデータ放送では、VOD終了のたびにコミュニティチャンネルを選局し直す必要があったが、このアプリの導入でその手間がなくなる。

 テレビ松本の実証実験は2015年1月21日に始まった。一つは、愛媛CATVと同じく位置情報表示アプリを提供する。もう一つは、ジャパンケーブルキャストが開発したライブカメラアプリである。市内に設置された複数のライブカメラの映像を切り替えて、テレビで閲覧できるようにする。

 両事業ともに、三菱総合研究所が受託している平成26年度 総務省「放送・通信連携によるスマートテレビを活用した公共・地域情報等を発信するアプリケーションに関する調査研究」の一環として実施されている「放送・通信連携によるスマートテレビを活用した公共・地域情報等を発信するアプリケーション(スマテレ・アプリ)効果検証」事業の委託を受け、実施するものである。

[愛媛CATVの実証実験に関する発表資料(PDFファイル)へ]
[テレビ松本ケーブルビジョンの実証実験に関する発表資料(PDFファイル)へ]