米GoogleがMVNO(仮想移動体通信事業者)事業に参入する計画だと、米The Informationが現地時間2015年1月21日に報じた。米The Verge米MashableもThe Informationの記事を引用するかたちで伝えている。

 MVNOは自身でインフラを持たず、携帯電話事業者からネットワークを借りて音声通信やデータ通信サービスを低価格で提供する。The Informationが関係者から得た情報によると、GoogleはドイツDeutsche Telekomの米国子会社T-Mobileと米Sprintのネットワークを利用し、携帯電話向け通信プランを直接消費者に販売したいと考えている。

 GoogleのMVNO計画は「Nova」と名付けられ、長年同社に勤務しているNick Fox氏が指揮を執っている。今年サービスを開始すると見られるが、当初は昨秋のスタートを目指していた。

 Googleのインターネット接続サービス事業への注力はこの数年で大きく増している。光ファイバー網を使ったブロードバンドサービス「Google Fiber」を拡大し(関連記事)、気球を使うネット接続環境構築プロジェクト「Project Loon」を進めているほか(関連記事)、人工衛星を用いる同様のプロジェクトへの出資も報じられている(関連記事)。